連休初日に友人と飲みに出掛けた。 居酒屋で飲んで、店を出たら市街地の繁華街で長い髪の女性が2人歩いていたので、可愛いかもと思い友人と2人で声を掛けた。 綺麗な2人で、最初はなかなか食いつかなかったが、カラオケに行く事にな……
連休初日に友人と飲みに出掛けた。 居酒屋で飲んで、店を出たら市街地の繁華街で長い髪の女性が2人歩いていたので、可愛いかもと思い友人と2人で声を掛けた。 綺麗な2人で、最初はなかなか食いつかなかったが、カラオケに行く事にな……
大学三年の春、僕は二十歳を過ぎたばかりだった。塾講師や家庭教師のバイトは何度か経験があったけれど、今回担当することになった〇〇くん宅には、初めて訪れた瞬間から不思議な緊張感が漂っていた。理由ははっきりしている――彼の母親……
あの日の夜勤は妙に長く感じた。病棟の廊下に漂う消毒液の匂い、時計の針の音、ナースステーションの蛍光灯が白々しく光っていた。主任のMさんが私の隣に座って、点滴の記録を確認していたのを今でもはっきり覚えている。 彼は四十……
ホテルのラウンジで飲んでいた時から、彼女の雰囲気には何か惹かれるものがあった。 黒のセットアップに柔らかな白のブラウス。その奥に隠れている形の確かさを、ふとした動きで感じてしまうたび、理性が薄くなる。 人妻だと知ってはい……
主人が亡くなってからというもの、夜が長かった。隣に人の気配がないだけで、こんなに寒く感じるのかと思った。シーツの端に残る空白を見つめながら、何度も涙が零れた。二年経っても、あの喪失感は薄れなかった。 一周忌の日、親友……
おいらマンション一人暮しなんだが、3階の奥様とハァハァできますた。 おいらもありえないと思っていたのですが おいらが一人暮しなの知ってるので、お誘いは向こうからでビックリでした。 おいらのマンションは八階建てで全32戸と……
平日の昼、彼とばったり会ったとき、「ごはんでも行こう」と誘われた。 軽い気持ちで「奢ってくれるなら」と笑って返したけれど、心のどこかでこの先の展開を期待していた。 車に乗って、見慣れない道に入ったとき、予感は確信に変わっ……
あれから二ヶ月。 あの夜の出来事を忘れようと何度もした。 でも、忘れようとするほどに、あの感触と彼の体温が鮮明になっていった。 夫は相変わらず仕事で遅く、家の中は静まり返っている。 食卓の向こうに座る人がいても、心はまる……
あの夜のことを思い出すと、今でも胸の奥がざわめく。 夫が出張で家を空け、子どもも実家に預けていた夏の、あの蒸し暑い晩。 気づけば、私は同じマンションに住む若い男性を自分から家に誘っていた。 「今日は暑いですね」と、エレベ……
静かな夜に、私はふと一人で飲みたくなった。 理由なんてなかった。息子は恋人の家に泊まりがけで、夫はとうの昔に家を出ていった。誰も帰ってこない家の中で、テレビをつけても音ばかりが虚しく響く。鏡に映る自分の顔は、思っていたよ……