私は36歳、数年前に結婚し、主婦として日々を過ごしている。けれど最近、夫との関係にぽっかりと穴が開いたような空虚を感じていた。彼は仕事に追われ、家に帰るとスマホばかり。私が話しかけてもそっけなく、肝心なところで心が離れてしまっている気がしてならなかった。
「ねぇ、最近どうしてるの?」と尋ねても返事は短く、「忙しい」とだけ。触れ合いの機会もめっきり減り、セックスの回数も激減。誘っても彼は「疲れてる」と断るばかりだった。私の寂しさや不安は増すばかりで、もう一緒にいる意味なんてあるのかと心が揺れ動いていた。
そんな時、メル友サイトで出会った彼の存在が私の中で少しずつ大きくなっていった。最初はただ誰かと話すことが嬉しかったのに、彼とのメールは心に響き、交流が深まるごとに私の心は癒されていった。
「今日は仕事休みだよ。昼に会わない?」と彼からの誘いに、私は迷いと期待が交錯しながらも、つい「うん」と答えていた。初めての対面は緊張しながらも、彼がそばにいる安心感に包まれた。会話が弾み、徐々に緊張はほぐれていった。
そして迎えたホテルでの再会の夜。部屋の扉が閉まると、一気に二人の世界だけが広がった。「仕事どう?疲れてない?」と彼が気遣いながら、私の体にそっと手を伸ばした。私は彼の手のぬくもりに触れて、心の奥底から緊張がほぐれていくのを感じた。
彼は優しく私の下着の紐を解き、肌の自由を広げてくれた。「今日は君にゆっくり味わってほしいんだ」と言ってじっと私の目を見つめる。私は彼の眼差しに安心感を覚え、少し恥ずかしそうに頷く。
彼の舌が唇に落ち、首筋へ、そして胸へと移動する。その一つ一つの動きがまるで魔法のようで、私の心臓は高鳴り、生きている実感を噛みしめた。乳首を吸われると、思わず小さく「んっ」と甘える声が漏れ、体が彼へと反応していった。
「もっと感じていいんだよ」と彼の囁き。私は大胆になり、腰を少し反らせて求める。
彼の舌がじんわりと私の内ももを撫で始めたとき、身体に心地よい鳥肌が立った。優しくフェザータッチのように広がるその感覚は、不安だった胸の内を少しずつ解きほぐしてくれる。息が自然と深くなり、彼の手と舌に身を預ける心地よさを感じた。
「じっくりいくね」と彼が囁くと、舌は大陰唇、小陰唇と丁寧に愛撫を続けた。舌先が軽くつついたり、面全体でゆっくりなぞったりと繊細に変化をつけるたび、私の感度はぐんと上がっていった。体全体が熱を帯びていくのが瞬時にわかり、抵抗しても無駄だと悟った。
「ねぇ…そこ、すごく気持ちいい…」小さな声が漏れ、彼の愛撫はためらわずにクリトリスに集中した。舌の腹でゆっくり何度も舐め上げられ、時折小刻みに震わされる感触に身体がぴくんと跳ねた。唇で優しく吸い上げられる刺激に反応し、つい身体が反られていく。
「もっと声出してほしいな」と彼が耳元で囁くと、私は恥ずかしさを押し殺して「んっ、あぁっ…」と快感に抗えず喘いだ。彼は舌の硬さや動かし方を微妙に変えながら、私の反応を見て合わせてくれる。その繊細な気配りが一層興奮を引き立てた。
彼の手もただ舐めるだけでなく、指先で膣口やGスポットに繊細な刺激を与え続けていた。そのダブル攻めには息が詰まるほどで、体は火照り全身がビリビリと痺れていく。感度がどんどん高まり、絶頂の波が何度も押し寄せていった。
「いくよ…いく、いっちゃう…!」声にならない叫びとともに、身体が震え、彼の舌と指に全てを預けた。全身がぬるりとした幸福感に包まれ、心も体も完全に解放されていた。彼の温もりに包まれているだけで、私はこの上ない安心と愛情を感じていた。
彼が私の喘ぎ声を聞きながら、「すごいよ、まゆみちゃん。最高だ」と優しく微笑むと、私はつい涙ぐんでしまう。こんなに大事にされるのは久しぶりだった。彼の舌と手が紡ぐ愛撫の音が、私の体と心をぐっとつかんで離さない、その悦びに身を委ねていた。
彼はそんな私を抱きしめながら、「こんなに喜んでくれて嬉しいよ」と囁く。私は涙ぐみつつ「ありがとう。こんなに愛されるのって初めてかも」と心の内を告げた。彼は静かに私の髪を撫で、まるで大切な宝物を見るように微笑んだ。
「もっとそばにいてほしい」と願う私に、彼は「これから何度もこうして君を幸せにするよ」と誓い、私は一瞬だけ未来に希望の光を見た。
夫の冷たさに心が疲れていた私にとって、この彼との時間はまさに命の水のようだった。私は彼に全てを晒し、自分を取り戻せた気がした。この夜は終わりではなく、何かの始まりなのかもしれない。
