夫には言えない出会い系の夜──人妻が求めた“ぬくもり”の行方

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人妻/不倫/浮気のお部屋

夫には言えない出会い系の夜──人妻が求めた“ぬくもり”の行方
2026年01月06日 11時34分
夫との穏やかな日常の中で、心の空白を埋めたくて始めたメッセージ交換。 その彼と会った夜、忘れていた“女としての感情”が目を覚ます――。 誰もが持つ「満たされない何か」に共鳴する、不倫の温度と罪の甘さを描いた体験談です。

会うつもりなんて、最初はなかった。
ただ、誰かに聞いてもらいたかっただけ。
夫と子どもと、穏やかだけど、心のどこかがいつも静まりきらない日々。
メッセージを重ねるうちに、彼の言葉の中に、
久しく忘れていた“温度”を見つけた気がした。

「あなたの声、やわらかいね」
そんな他愛のない言葉に、胸の奥が少しだけ疼いた。
そのうち、声を聞きたいと思うようになり、
会いたい――と囁いた自分がいた。

待ち合わせの場所は、灯りの少ない駐車場だった。
彼が歩いてくる姿を見た瞬間、
心臓が痛いほど鳴った。
「本当に来てくれたんだね」
その笑顔に、すべての言い訳が消えていった。

助手席に並んで座ると、
窓の外の景色は何も見えなかった。
静けさと体温だけが、その空間を満たしていた。
彼が手を伸ばして、そっと私の指先に触れる。
その瞬間、
胸の奥で小さな灯がともったように温かかった。

部屋に入ると、世界がしんとした。
明かりを落とす音だけが響き、
二人の影が壁に寄り添って伸びた。
彼の手が髪を撫で、肩へ、背中へとすべる。
まるで、記憶の奥を探すように、
一つ一つを確かめるような動きだった。

息が触れ合い、
心臓の鼓動が重なる。

「怖い?」
「少し。でも、これが夢なら……覚めたくない」

目を閉じた瞬間、世界が音を失った。
唇がかすかに触れただけで、膝が震える。
その優しさが逆に苦しかった。
触れられるたびに、
体の奥の寂しさが、少しずつ色を失っていく。

彼の手が腰に回ると、
まるで体が光に包まれるように熱を帯びた。
息が乱れ、首筋が微かに震える。
彼の吐息が耳元で混ざる。
その温度の中で、言葉が消えていく。

何度も目が合った。
そのたびに彼の瞳が私を奥まで溶かしていく。
唇と唇が再び重なると、
時間がゆっくりとほぐれて、
肌越しに伝わる鼓動が、ひとつの音に変わった。

「もう、考えたくない……」
そう囁いた私を、
彼は強く抱き寄せた。

世界の輪郭が滲み、
呼吸と呼吸の間に小さな波が生まれる。
意識のすぐ下で、
淋しさも罪も、静かに溶け落ちていった。

気づけば夜が明け始めていた。
カーテン越しに差し込む光が、彼の顔をやさしく照らす。
何も言わずに手をつないだ。
それだけで、
私たちの間にあった空白が少し埋まった気がした。

「また、会えるかな」
「……会いたい、と思ってしまったら、もうだめだよね」

その言葉に、胸がきゅっと鳴った。
もう妻には戻れない気がして、
でも、そう思えることが不思議と誇らしかった。

帰り道、
頬を撫でる風がまだ熱を含んでいた。
あの夜、私の名前を呼んだ声が、
耳の奥で今も、静かに鳴り続けている。

この作品の魅力は、露骨な描写に頼らず、指先や吐息の温度で“裏切りの官能”を表現している点にある。駐車場という人気のない密室で始まる沈黙の緊張感が、人妻の倫理観と欲望の境界を鮮やかに揺らす。触れ合うたびに「罪」ではなく「存在の確かさ」へと変わっていく感情の描写が美しく、読者の心にも熱を残す。彼の声や指先を通して見えてくるのは、孤独に飢えた女性の内なる渇きだ。視線も言葉も少ないのに、全身で求め合う姿がリアルに伝わってくる。まるで、夜が明けても消えない体温のように、この作品は読後も静かに胸を焦がし続ける。人妻の禁断愛というテーマに、繊細な心理描写で新しい官能の形を提示していると言える。
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