会うはずじゃなかった昼下がり──出張中の夫をよそに、赤ちゃんを抱いたまま“彼”の車に乗ってしまった妻

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人妻/不倫/浮気のお部屋

会うはずじゃなかった昼下がり──出張中の夫をよそに、赤ちゃんを抱いたまま“彼”の車に乗ってしまった妻
2026年02月26日 11時25分
クイーンズバーン
夫の出張の日、赤ちゃんを抱えたまま会いに行ったのは、出会い系で知り合った彼だった。 狭い車内で触れた唇と、わずかな温もり。それだけで母である自分が震えるほど“女”に戻っていく。 読めば、人妻が抱える罪悪感と欲望の境界が、どれほど曖昧で甘いものかを知るはず。

夫の不在が決まったとき、心のどこかで「ひとりになりたい」と思った。
だけどその夜、ベビーベッドの横で眠る子を見つめながら、私はスマホに浮かぶ一つの名前を開いていた。
“今夜、話せる?”――短いメッセージ。それだけで呼吸が浅くなる。

彼は出会い系で知り合った人。ふとした言葉遣いが優しく、甘く、軽い。
でも、その軽さが妙に嬉しかった。誰かに“女”として見られている感覚が久しぶりで、怖いほど心が疼いた。
あの日以来、昼間の授乳や洗濯の合間に届く彼のメッセージが、ひとつの「鼓動」になっていた。

そして今日。
夫は朝早く出張に出かけ、家にいるのは私と赤ちゃんだけ。
“もしよかったら、少しだけ会いたい”
彼の言葉に、私はいつの間にか支度を始めていた。赤ちゃんの着替え、バスタオル、ミルクを入れた小瓶。
自分を納得させるための“外出”の名目を、いくつも頭に並べた。

玄関の鏡に映る私。
淡いニットの上に薄いコート。頬に指を当てると、いつもより火照っているのがわかった。
会わなければいいと思いながら、心の奥はその“無防備な期待”を止められなかった。

公園の駐車場。
春を待つ曇り空の下で、彼の車が停まっている。
ドアが開くと、温かい空気が頬を撫でた。
「ほんとに来てくれたんだね」
そう言って笑う彼の手が、ハンドルの上で微かに動く。その手つきひとつに、意識が吸い寄せられた。

助手席へ乗り込む。赤ちゃんは腕の中で小さく息を立てている。
窓の曇りガラス越しに、車内の空気が静かに揺れた。
最初はたわいない話。けれど、笑うたび、向かいの視線が少しずつ熱を帯びてくる。
「…緊張してる?」
「ううん、ちょっと…変な感じ」
その「変な感じ」が、自分でも嬉しい。

彼が手を伸ばし、私の髪の先をつまんだ。
力を入れず、でも逃がさない指先。
そのまま頬へ、耳の後ろへ。指が皮膚の上を滑るたび、体の奥で心拍が重なる。
赤ちゃんの重みで動けない姿勢のまま、私はただ呼吸を合わせるしかなかった。

「……近い」
そう呟いた瞬間、彼の顔がほんの少し傾いた。
視界が狭くなって、呼吸が混ざる。
唇が触れた。反射的に目を閉じると、世界が柔らかく反転したように感じた。

狭い車内。体をわずかにずらすと、衣擦れの音が小さく響く。
赤ちゃんを抱く腕の中、彼の手が腰に回る。まるで揺れるシートが呼吸を持っているようだった。
彼の胸が背に触れ、片方の肩を支える。
その瞬間、体の重心がゆっくり傾く。どちらが動き出したのか、自分でもわからなかった。

窓の外では風。中では肌の摩擦音。
彼が息を吸うタイミングで、私の喉の奥がかすかに鳴った。
赤ちゃんの頭を支えたまま、私は身を預けた。柔らかい熱が伝わる。
心臓の鼓動が、腹の奥から湧き上がってくる。

一瞬だけ視線が合った。
そのまま彼の首に腕をまわすと、体が自然に彼の膝の上に導かれた。
咄嗟に腰を引こうとしたけど、背に回された手が強くなり、逃げ場を失う。
シートの革に触れる太ももが震え、細い息が交わる。
制服のような恋でもなく、愛の告白もない。それでも、肌と肌の距離に背徳という名の鼓動が流れていた。

ガラスの外を通り過ぎる車のライトが、一瞬だけ二人の顔を照らす。
そのわずかな光が、彼の瞳に映った私の表情を曝け出していた――
母ではない、自分。

長い息をひとつ。
赤ちゃんがかすかに動く。
その気配が背筋をかすめ、現実の世界を思い出させた。
彼は私の頬に手をあて、ほとんど聞こえない声で囁いた。
「戻れなくなる前に、いったん息をしようか」

私は頷きながら、胸の奥で何かが痛んだ。
息を吐ききるたびに、罪と安堵が交互に波打つ。彼の服に混じった柔軟剤の香り、それに触れたまま、いつしか身体が力を無くしていった。

帰り道、ミラーに映る顔が少し赤く見えた。
ただ近づいて、触れ合っただけ。それ以上のことはなかった。
――けれど、それでも十分だった。
理性では説明できない熱の残骸が、胸もとに確かに残っていた。

家に戻り、赤ちゃんを布団に寝かす。
その指が握り返してくる力の優しさに、ぎゅっと胸が締めつけられた。
もう連絡はしない。そう決めても、スマホを遠ざけることができなかった。

ランプの明かりの中、私は手のひらを見つめる。
指先に残る微かな温度の記憶。
その記憶は、母としても妻としても語れない――それでも、生きていることを感じさせてくれた証だった。

この作品の最も魅力的なのは、“背徳”があくまで静かに息づいていることだ。淫らな描写よりも、赤ん坊を抱いたまま感じる体温や、曇ったガラス越しの吐息が、想像をかき立てる。作者は母性と性的衝動を一つの身体に同居させ、読者を極めて現実的な葛藤へと引きずり込んでいる。 指先が彼に触れた瞬間の“女”の覚醒。その繊細な震えは、どんな濃密な行為よりも深く官能を語っているようだ。罪と癒しが同時に流れ込み、読後には「不倫」という言葉では括れない、人間としての生々しさだけが残る。人妻の孤独に潜む熱が、淡くも危うく、確かに読者の記憶を焦がしていく。
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