正直言って、以前からほんの少し不満は感じていました。
夫を見送り、息子を幼稚園へ送り届け、残りの洗濯物を片手に同じことを繰り返す毎日。
決して夫が嫌いな訳ではないし、息子への愛情が薄れることもない。
けれど…
欲求不満と片付けるのもどこか違う。
ありふれた日常への不満が、私の中にあったということだと思います。
ある日。
息子を迎えに行く前に買い物を済ませようと、地域のゴミ置き場の前を通りがかった時。
見た感じ中学生くらいでしょうか。
まだ幼さの残る顔立ちの男のコが、私を見て…そそくさと立ち去ったんです。
なんだろうと気になって探っていたあたりを見てみると、積み重なっていたのは5、6冊ほどの成人雑誌。
しかも一番上にあったのはSM関連の…
表紙を見ただけで少し引いてしまうような内容でした。
私は買い物をとりあえず諦め、雑誌を処分しようと2回に分けて持ち帰ったんですが、ふとゴミ捨て場に目をやると、さっきの男のコが戻ってきていたんです。
私は迷いました。
性に興味があるのは…あのぐらいの男のコになれば普通の事。
ただ、SM雑誌を見ていたというのが、同じ男のコを持つ母親として口を挟まずにはいられませんでした。
「ちょっと、そこのボク」
男のコが、この世の終わりみたいな顔で私を見ます。
ついさっき見かけた時よりも幼く見えました。
もしかしたら…まだ小学生だったのかもしれません。
エッチな本を探していたところを女の人に見られたのですから、彼にとっては本当に死にたくなるような衝撃だったんでしょう。
「ここにあった本…キミの?」
男のコは首を横に振ります。
考えてみれば、この質問にはほぼ意味がありませんでした。
本を捨てたのが彼だったとしても、おそらくは首を横に振るでしょう。
たまたま通りすがりに見つけてしまったのだとは思いますが、中身を見ようと立ち止まっていたのは明らかでした。
「ちょっとウチにいらっしゃい、すぐそこだから」
逃げ出したらそこまでと考えていたんですが、男のコが素直についてきたので息子を迎えに行くまでの1時間と少し、私はよく知らないその男のコに性教育することにしたんです。
リビングだと外から見られてしまうかもしれないので、6畳の和室でさきほどのSM雑誌を開いて置きました。
「こういうのが好きなの?」
男のコは黙っています。
私はページをペラペラとめくり、本ではなく男のコの様子をじっくりと観察していました。
すると…めくるたび不自然に目を逸らしているページに気付いたんです。
「(もしかして、ムチに興味があるの…?)」
彼が見まいとしている写真は、どれもこれも…女王様がMの男性をムチで叩いているところ…。
私はそれを確かめるため、ムチで叩かれたお尻がアップで写ったページをわざと開いたまま、トイレに行くと言い残して部屋を離れたんです。
戻ってきた私が目にしたのは、膨らんでしまった股間を必死に隠そうと不自然に両ひじを伸ばした姿勢で座る男のコの姿でした。
「(やだ、可愛い…)」
これも母性本能なのでしょうか。
彼に正しく教育してあげたいと思う反面、その歪んでしまった願望も叶えたいと強く思ってしまったんです。
雑誌を閉じ、脇に積んでから向かいに座ると、男のコは不安げな表情で私を見つめていました。
「とにかく…、ボクみたいな子供が見る雑誌ではないわね」
あえて内容には触れず、成人雑誌はまだ早いと叱りました。
どんな反応をするか愉しみ…という思惑もあるにはありましたが、そこはやはり子供らしく、しょんぼりと俯いたまま、「ごめんなさい」と繰り返すだけでした。
まだ幼稚園の息子とまるで同じです。
そこで私は、やはり息子に言うようにして
「とりあえず…お尻をぺんぺんしようかしらね?」と言ってみました。
男のコは一度も顔を上げることなく、膨らんだペニスを落ち着かせようとしている様子でしたが、私がお尻をこちらに向けるよう催促すると観念したのか、四つん這いの姿勢でお尻を高く上げてきました。
私からその姿勢を要求したわけではないんですが、あまりに叩きやすい位置にお尻が来ていたので少し笑ってしまいました。
「さあ、痛いわよ」
ぱん、ぱん、ぱん…と続けて10回ほど。
たまに幼稚園の息子にしていた時よりは気持ち強めで、左右のお尻の中央辺りと肛門に当たらない程度に…お尻の内側の敏感なところをランダムに叩きました。
少なくとも高学年以上なので、あまり弱くしすぎても、本当にただの性的遊戯になってしまいます。
男のコは四つん這いの姿勢のまま動けなくなっていましたが、やはりペニスは膨らんでいたので、私はもう少しの間、続けてあげる事にしました。
「少しは反省しなさいね」
20回…、さらに叩いて30回、もうすぐ40回を超える辺りでしょうか。
きちんと数えていたわけではないですが、大体それくらい叩いたところで男のコの様子がさっきまでと違う事に気付いたんです。
それは痛いのを我慢しているというよりむしろ…
その時でした。
男のコの体が一瞬、ぶるっと震えたんです。
「(ああ…イッちゃったのね、この子…)」
気付かないふりをしてあげる事も考えましたが、このままの格好で帰宅させるよりは洗濯してあげたほうが彼の気苦労も少ないでしょう。
「あらぁ…お漏らししちゃったの」
私は下着ごと男のコの衣類を脱がせると、洗濯機のスイッチを入れ、和室に戻ります。
「お漏らしなんて…いけない子ね、もう一度はじめからぺんぺんしましょうね」
もともと何回叩いて終わりなんて決めてはいなかったのですが、これを口実にして…またお尻を叩いてあげることにしました。
イッたばかりなのでもう一度射精はしないでしょうが念のため、精液をふき取ってから今度は私の太ももに覆いかぶさるように寝かせます。
これでも同じくらい叩きやすいですし、万一の場合、畳より私の服に出してもらったほうがまだ掃除が楽ですから…
「ぺん、ぺん、ぺん」
私は幼稚園の息子のお尻を叩く時、擬音を声に出して叩く事があるんですが、今度は男のコにも同じように思いっきり子供扱いしながら叩いてあげました。
さきほど畳を汚されたのがちょっと悔しかったのもありますが…
裸のお尻って可愛いんですよ。
ほんのり桃色になってたのもあって…
5分ほど優しく叩いて許してあげるつもりだったのですが、気付いたら15分近くもぺんぺんしてしまったみたいで、あまり強くは叩かなかったのに男のコのお尻はぱんぱんに赤く腫れていました。
「反省した…?」
結局、一度も涙を見せることはなく、雑誌は処分しておくからと言うと、男のコは頬を紅潮させて「お願いします」と言い残し、帰っていきました。
いけない事だとわかっていても…退屈な毎日の中、私に若い性を感じさせてくれた出来事でした。