家出してうちに来た顔見知りの若い男の子との一晩の思い出

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人妻/不倫/浮気のお部屋

家出してうちに来た顔見知りの若い男の子との一晩の思い出
2023年10月20日 10時20分

あたしは、かなり若い彼とベッドを共にしていた。

家出してきたという自称十六歳の男の子の悩みを聞いてやって、そのままなんとなく。

「なんとなくクリスタル」なんて小説があったっけ。

※田中康夫の作品

彼とは面識があった。

市立図書館で、あたしは司書補助のパートをしているのだけど、よく本を借りに来る子なんだ。

「北川淳史」と図書カードにあった。

「開高健が好きなんやね」

いつだったか、彼が「開口一番」という文庫を探して、カウンターに来たのが最初の出会いだった。

彼の貸し出し履歴には開高の作品がずらっと並んでいた。

あたしは、神経質そうなそのメガネの青年に微笑みかけて、検索の仕方を備え付けのコンピュータ画面で教えてあげた。

「横山さん?」

あたしの名札を見て、おそるおそる口を開いた。

白いほほに濡れたような赤い唇が印象的だった。

まだ穢れを知らない、みずみずしい輝き。

「北川君、あったよ。でも今借り出されてる。残念ね」

「そっか」

そんなやり取りが何度かあって、よく本のことや開高健のことを話す中になったわ。

あたしは別に、彼に、性的な魅力などを感じていなかったんだけど、聞けば、彼は、そのときからあたしのことを異性として意識していたというの。

おませな子ね。

進路のことが発端で、生活態度にまで土足で入り込む父親と口論して、彼は家を飛び出した。

後先(あとさき)考えない、性急なところは思春期にありがちなこと。

あたしにだってそんな時期があったな。

一度来たことがあるあたしの家に、昨日の晩、雨の中、彼はずぶぬれになってやってきて、玄関の前に佇(たたず)んでいた。

コンビニの帰りだったあたしは、彼をみとめて、

「どうしたの?」と問うた。

「家を出てきちゃった・・・」

「なんでまた。とにかく入りなさいよ」

あたしは、そのままほうっておくこともできないので、彼を家に入れてあげたの。

幸い認知症の旦那が施設にお泊りの日なので、あたしは一人だったのよ。

食事もしていないというから、あたしが晩御飯にするつもりの筑前煮と味噌汁を用意してあげた。

よほど、腹が減っていたとみえて、ぺろりと平らげたわ。

「お風呂入んなよ。これ、旦那の下着とパジャマだけど」

旦那には麻痺があるので、履かなくなったトランクスとパジャマの上下を衣装ケースから引っ張り出してきてあげた。

彼が風呂に入っている間に、居間に床を延べた。

片付いていない狭い家なので、あたしの隣で寝かせることにしたのね。

テレビもつけない静かな夜。

雨の音だけが、雨戸をたたく。

あたしは、ウィスキーのロックを、彼には淹れたてのコーヒーをあげた。

居間で、ひとしきり飲みながらとりとめもないことを話した。

家出の理由は聞かなかった。

話したかったら、彼から口を開くだろうし。

「どんな本読んでるの?」

「うーん、レ・ミゼラブルかな、今は」

「岩波の?」

「うん」

「長いでしょう」

「全四巻。横山さんも読んだ?」

「もちよ。あんたぐらいのときかな。やっぱし」

「旦那さん、悪いの?」と彼。

「もう、あたしのことなんかわかってないんじゃないかな・・・」

とぽつり答えるあたし。

「大変だね」

「いろいろあるわよ。女も五十になれば」

そう言って、あたしはさみしく笑った。

「おれさ、親父とやっちゃったんだよね」

「けんか?」

「うん、まあ」

「で、出てきちゃったんだ・・・」

「うん」

「あんたも、いろいろあるのよね。これからも」

「ごめんね、横山さん」

「あやまんなくてもいいってば。さ、寝よ」

あたしは、電灯を消そうと伸びあがった。

そのとき、タックルされるように淳史君に倒されたの。

「ちょ、ちょっと」

「横山さんっ」

淳史君の顔があたしのおへそあたりにあった。

「あつし君?どうしたの?」

「おれ、したい・・・」

およそ、意味は理解できた。

健康な男子なら、仕方のないことだった。

ただ、どうなんだろう?簡単にさせてよいものなんだろうか?

そんな七面倒くさい考えも飛んでしまうように、淳史君はあたしの胸をまさぐりだした。

恥ずかしながら、「ご無沙汰」の五十女に火がともってしまった。

「わかった、わかった。じゃ、しようね。誰もいないんだし」

「ほんと?ありがとう」

ぱっと、彼の表情が明るくなった。

「で、君は、したことがあんの?」いじわるく、あたしは尋ねてやった。

かぶりを振る淳史君。

「だろうね。ま、いいや。なおぼんに任しとき」

「なおぼんって呼ばれてんの?」

「ま、ね。さ、脱いだ、脱いだ」

あたしもパジャマを脱いで、おしげもなく貧乳を披露してやったよ。

彼も、着たばかりのパジャマとトランクスを脱ぎ捨てたわ。

バーンって感じで、長いペニスが飛び出て来た。

もう準備完了って感じ。

「すごいね、こんなおばちゃん相手に、おっ立てちゃって」

「なおぼんは、おばちゃんじゃないよ」

うれしいことを言ってくれる。

あたしもショーツを取り去った。

彼の目が、あたしのあそこに釘付けになる。当たり前か。

「じっと見ないでよ。恥ずかしいから」

「ごめんなさい」

「さぁて、童貞君のお道具を見せてもらいましょうかね」

そっと、彼に手を伸ばした。

熱い肉の硬さが、ほとばしる若さを表現していた。

「硬い。すごいよ淳史君の・・・」

「みんな、こんなもんですか?」

「みんなって。あたし、そんなに知らないよ」

「旦那さんとか」

「ま、似たようなもん」

半分剥けた包皮を下げてやり、亀頭を露出させ、口に頬張った。

「は、む」

「うあっ」女の子のような悲鳴を上げる、淳史君。

熱感がほほに伝わってくる。

彼の目がフェラチオをするあたしをじっと見つめていたわ。

あたしも見つめ返してやる。

「どう?」って目で訊いてやった。

ペニスがびくびくしてきて、童貞君の限界が近いみたいだったから、あたしは口を離して

「そろそろ、入れてみる?」

「え?」

「その様子じゃ、どうしていいかわからない状態ね。いいわ、あたしが上になって入れてあげるから、よく見てらっしゃい」

「は、はい」

従順な淳史君は、もうあたしのペースにはまっていた。

布団の上で体を横たえている淳史君の、真ん中に柱のようにそそり立つものがある。

これを跨いで、あたしは腰を下ろした。

もう十分に、あたしは潤って、期待でいっぱいだった。

本当に、久しぶりに胎内に迎える男根。

彼の亀頭をあたしの糸を曳くような蜜で湿らせて、ゆっくり挿入を試みる。

「あっつぅ」

「うっ」

押し広げられる、女管・・・

長らく凝り固まっていた肉の筒が弛緩して、淳史君を飲もうとする。

「ああ、ああん」

思わず声が出てしまった。

弾むような、しなりを見せる淳史君のそれは、あたしの腰の動きによく馴染んだ。

じわじわと抜こうとすると、腰を持ち上げて突いてくる。

予期せぬ動きにあたしが逝かされそうになる。

「ひゃっ。いい、あつしぃ・・・」

呼び捨てにして、感情を高ぶらせた。

「なおぼ・・ん」

彼も応えてくれる。

「あっ、あっ、いっ、いっちゃうよぉ」

悲痛な淳史君の叫びと同時に、下から突き上げられ、胎内を熱いもので満たされた。

彼の童貞は、あたしによって失われた・・・

余韻に浸りながら、あたしは彼の上でつながったまま胸を合わせた。

そして口づけをしたの。

あの濡れたような赤い唇に。

「淳史君、よかったよ」

「お、おれも。早かったかな?」

「ううん。十分」

メガネを取った淳史君は、どこか従弟の浩二に似ていた。

あたしの最初の人・・・

もう何十年も前の甘い思い出。

「ね、なおぼん。ナマで出しちゃったけど・・・」

「いいのよ。もう、あたし、生理がないの。だから・・・」

あたしは、恥ずかしく思いながら、彼から離れて、ティッシュペーパーを股に当てて後処理をした。

すごい量だった。

拭いても拭いてもあふれてくる。

「ちょっと、ごめんね。お手洗いに行ってくる」

「あ、はい」

背を向けて、淳史君はトランクスを履こうとしていた。

もどってくると、淳史君はもう寝息を立てていた。

あたしも少しウィスキーで酔っていたのか、そのまま寝てしまった。

「おはよう。寝られた?」

あたしは、隣の淳史君に声をかけた。

彼はもう起きているようだった。

「ううん」と伸びをする淳史君。

今日は日曜日だった。

「どうする?帰るの」

「そうだね。親父に叱られるだろうな」

「そりゃ、無断外泊だからね。覚悟しなさいよ。素直に謝るのよ。男の子だからお父さんも心配してないだろうしね」

「うん。女のところに泊まったって言ってやるんだ」

「ばかね。もっと叱られるよ」

「見直すかもよ。いつまでも子供扱いだからな」

「生意気言って」

フレンチトーストを作ってあげて、二人で遅い朝食を食べた。

親御さんから、捜索願が出てませんように・・・

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