飲み会の夜、妻の友人・美沙を車で送ることになった。
ハンドルを握りながら隣を見ると、ワインのせいで頬がほんのり赤く、夏用ワンピースの胸元が少し開いていた。普段は母親らしい落ち着きを纏う彼女だが、その表情は妙に潤んで見えて、僕の中の理性を刺激してくる。
「旦那は?今日も帰り遅いの?」と何気なく聞くと、美沙は苦笑いして「今週ずっと…」と呟いた。
その声には寂しさと少しの甘えが混じっていて、僕の胸がざわつく。
マンション前に車を停めると「ちょっと寄っていかない?」と彼女が言った。断る理由を見つけられず、気づけば玄関をくぐっていた。
部屋に入ると、外より少し涼しい空気の中、彼女が冷えた缶ビールを差し出してくれる。テーブル越しに交わす会話は日常的なもののはずなのに、互いに視線が合うたびに胸の鼓動が速くなる。
「◯◯くん、奥さんと仲良しでしょ?」
「…まぁ、普通かな」
「いいなぁ。私なんて…ここ最近、旦那とほとんど触れてない」
彼女が自嘲気味に笑いながら呟いた瞬間、空気が一変した。沈黙のあいだ、僕の心臓の鼓動がやけに響く。気づけば彼女の手に自分の手を重ねていた。
拒まれるだろうと思ったが,美沙は視線を逸しながらも手を引かず、小さく「…ダメなのにね」とつぶやく。その声に背中を押されるように身体を寄せ、唇を重ねた。
最初は控えめな口づけ。しかし彼女の舌が震えながら触れてきた瞬間、もうブレーキは効かなかった。
ワンピースの肩紐をずらすと、白い下着に収まっていた胸があらわになる。指先で触れると、彼女は甘く息を漏らした。まるで求めていたかのように。
「ほんとに…続けるの?」と彼女が上目づかいに問う。
「止まれないよ」と答えると、美沙は目を閉じて頷いた。
寝室に移動し、シーツの上に押し倒す。ワンピースを脱ぎ捨て、彼女の体温と匂いを全身で浴びる。胸を口に含むと、切なげに喘ぎ声が漏れる。下着を指でずらせば、そこはすでに濡れて熱を持っていた。
「お願い、優しくして…」
そのひと言を合図に、僕は身体を重ねた。
狭い部屋に響く吐息とシーツの擦れる音。結合部の熱とぬめりに頭が真っ白になり、腰を動かすたびに彼女の爪が背中を掴んでくる。
「…だめ、イっちゃう…!」
その声とともに彼女の身体が何度も跳ね、僕も限界を超えた。
終わったあと、美沙はシーツを握りしめながら小さな声で「秘密ね」とだけ言った。
その頬は赤く、瞳はまだ潤んでいて、罪悪感よりも濃い背徳の余韻が漂っていた。