あの一夜を越えれば終わるはずだった。そう信じていたのに、気づけば私は彼を求め、彼の指先ひとつで蕩けてしまう身体に変わっていた。
息子の同級生、ただの年下の童貞だったはずの彼が、今は私を虜にしている。
昼間の家。夫の匂いが残るリビングで、私は主婦であることを忘れ、足を開いている。カーテン越しに陽が射し込む中、若い舌が濡れそぼった秘部を這うたび、羞恥と官能が胸を焼いた。
「やめて…バレちゃったら…」
必死に震える唇でそう言うのに、実際は腰が勝手に前へ突き出てしまう。ティッシュ箱が倒れるほどに机を握りしめ、喘ぎ声を抑えられない。
若い彼の激しさは、夫の淡白な行為とはまるで違った。まだ拙く、無我夢中で貫こうとする衝動。その未完成さが、私を余計に熱くさせる。理性よりも母性と背徳が混ざり、気づけば私の膣奥は「もっと奥まで欲しい」と訴えていた。
「奥さん…中に出したい」
耳元で囁かれた瞬間、心臓が跳ねる。
「ダメ…絶対に…」と答えながら、言葉とは裏腹に腰を絡めて離さなくなっていた。自分でもわかっている。これは拒絶ではなく、誘いだと。
数度の逢瀬を経て、私は「ゴムをつけて」と懇願しなくなっていた。彼の熱いものが膣口に擦りつけられるだけで、待ちきれない身体が勝手に絡みついてしまう。堕ちていく、とはこういうことなのだろう。背徳感が蜜を呼び、子宮の奥まで迎え入れてしまう。
ある日、キッチンのテーブルに突き伏せられた格好で、彼の腰が力任せに打ちつけられた。両胸がテーブルに押し潰され、熟れた乳首が擦れるたび声が漏れる。昼の日差しの下、主婦が台所で犬のように突かれている惨めさに、普通なら泣きたくなるはずだ。
なのに私は、羞恥に震えながらも「もっと突いて…」と声を震わせていた。
「ダメって言っても、もう奥さん…止められないんじゃない?」
彼の幼い意地悪な声が耳を打ち、その瞬間ぞくりと痙攣する。まるで責めを暴かれたようで、快楽は一段と強くなった。
次の瞬間、熱が溶けるように膣奥に注がれた。
「あぁっ…だめ、中は…!」
口だけが制止を叫ぶ。身体はすでに精を受け止める喜びに慣れ、膣が勝手に締めつき、吐き出したくないと欲していた。
その日以来、私は「中はダメ」と二度と言わなくなった。射し込まれるたび、子宮が熱を歓迎するのを知ってしまったのだ。ベッドの上で彼の腰を抱き寄せ、囁く。
「もっといっぱい…出して。全部私の中にちょうだい…」
その言葉を吐く自分が信じられない。だが堕ちた女の胎は、もう純白の妻や母ではなく、彼だけのために開かれていた。
やがて周期が狂いはじめ、吐き気や眠気が押し寄せた。検査薬の赤い線を見つめながら、私は堕落の果てに到達したことを悟った。
「…出来ちゃった」
震える声で彼に告げると、彼は唇を噛んで私の腹に手を当てた。
「俺の子だ…」
その一言で涙が溢れた。罪悪感と狂おしい悦びが混じり合い、胸が焼けた。
姑息にも「どうしよう」という不安より先に、「これで彼と繋がった」と心の奥で喜んでいる自分がいた。人妻として母としては完全な裏切りなのに、それがこんなに甘美だとは思わなかった。
以来、私たちの情事はさらに濃密になった。大きくなっていく腹を意識しながら、彼は執拗に中に注ぎ込む。「もっと孕ませたい」と何度も囁く声に、私は息を荒げ「お願い、もっと頂戴」と答える。
私はもう、完全に堕ちていた。人妻であり母でありながら、年下に孕まされる女へと変わり果てたのだ。