「もう女として見られることなんてないのかな…」
そんな寂しさと渇きが、私を出会い系の世界へと向かわせた。本当はダメだと分かっていた。41歳、夫は同じ教師で、子どもは思春期。専業主婦となり、女としての時間を置き去りにしたはずの私が、匿名のメールに心を揺らされてしまったのだから。
画面の向こうの“彼”――一樹は若くて、ストレートに欲望をぶつけてきた。冗談めかしながらも「会いたい」「触れたい」と言ってくる言葉に、忘れかけていた女の部分が次第に疼いてくる。昼間しか出られないと打ち明けると、「代休だから平気だ」と即答してきた。そこに妙な必然を感じて、私はついに待ち合わせを承諾してしまった。
休日の午前、彼の車に乗り込む瞬間、心臓が張り裂けそうだった。茶髪を整え、スカートに脚を通し、香水までつけて――夫の前では決してしない装い。助手席で彼と並んで座ると、視線に射抜かれるように熱を覚えた。
食事をしながら、彼の視線が何度も私の胸や脚に落ちていることに気づいてしまう。若い男にそう見られているという事実が、背徳と同時に甘い喜びになっていた。そんな空気のまま、車はホテル街へ――。
部屋に入るなり、私の脚へ伸びる指先。細い太ももを撫でられただけで、理性がふっと遠ざかる。「エッチ…」と小さく笑った声は、完全に拒めない女そのものだった。
ソファに押し倒され、ブラ越しに揉みしだかれる胸。確かに小ぶりだけれど、舌で乳首を転がされると、キュンと硬く尖ってしまう。自分でも驚くほど素直に「んっ、あんっ」と声が漏れ、恥ずかしいのに止められなかった。彼がパンティの奥に指を滑り込ませた時には、すでにじんわりと濡れていて、腰が勝手に揺れてしまった。
「恥ずかしい…」と股を閉じても、舌で秘部を啜られた瞬間には「いやぁ、そこはダメ…気持ちいい…!」と腰を突き出していた。熱い舌で溢れる蜜を舐めとられる度、理性が崩れていく。主婦としての自分を完全に脱ぎ捨て、ただ快感に震える雌になっていた。
我慢できずに口から出た言葉――「おちんちん、食べたい」。自分でも驚いた。けれど、熱く膨らんだ肉棒を唇で包んだ瞬間、女の悦びで全身が震えた。先端を舌で転がし、カリ首を嘗めしゃぶるたびに彼の身体が震える。それが嬉しくて、もっと欲しくて、喉奥まで咥え込みジュルジュルとしゃぶり尽くした。若い男の匂いと味が鼻と喉に広がり、堕ちていく自分を実感していた。
「もう我慢できない」
そう言って押し倒された瞬間、下腹部を貫いた硬さに「んあっ!」と絶叫した。若々しい突き上げは容赦がなく、ヌチュヌチュと卑猥な音を立てながら奥を抉る。腰を激しく打ちつけられるたび、体の奥に電流のような快感が走り、羞恥よりも「もっと欲しい」という声が先に漏れていた。
「こんなおばさんでいいの?」
「細身ですごく綺麗だよ」
そのやり取りだけで胸が震え、涙が滲むほど嬉しかった。上に乗せられ、腰を振りながら「ああっ…好き、もっと突いて」と勝手に声が出る。乳首が熱く尖り、乳房を揉まれるたびに甘い痺れが広がる。彼が荒々しく突き上げ、ついに中に吐き出してくれたとき、熱く溶け合う感覚に全身が痺れてしまった。子宮の奥に流れ込む精の熱さを感じながら、私は震えながら抱きつき「気持ちよかった」と耳元で囁いていた。
――そこで終わりにすれば、まだ良かったのかもしれない。だが彼は知っていた。「先生」と呼ばれた瞬間、世界が崩れ落ちた。目の前の彼は、かつての“生徒”だったのだ。
「え…うそ? あなた、あの時の…」
震える声で問い返しながらも、もう次の瞬間には再び抱き込まれ、荒々しく突き上げられていた。拒めない。「先生」と呼ばれるたびに、羞恥と興奮が絡まり合って、腰を止められなかった。息を切らし「あんっ、だめっ…でも気持ちいい」と乱れる声は、完全に女のものだった。
その後も、会わないと誓ったはずなのに、結局また会ってしまった。タイトスカートを捲り上げられ、バックで突き上げられながら果てた瞬間、夫や子どもの存在など頭から消えていた。罪悪感がないわけではない。むしろ強くある。でも、それ以上に欲望が勝ってしまう。
同窓会でも、彼が悪戯に過去を暴露したときは冷や汗をかいた。それでも夜にはまたホテルで抱かれ、乳房を揉まれ、嬌声をあげていた。今となっては、あの関係が途切れる想像のほうが怖い。
人妻であり教師だった私が、元教え子に抱かれる――。
背徳の深みに堕ちるほど、快感は濃くなる。もう後戻りできないのだと、女の身体が告げている。
