この道でよかったのだろうか…4

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人妻/不倫/浮気のお部屋

この道でよかったのだろうか…4
2022年06月19日 10時33分

ぐったりした彼女から俺は離れ、一人でシャワーを浴びようとした。
ペニスの先から、糸が引かれ、彼女自身につながっていた。
畳の上は、じゃりじゃりした感じだ。彼女をそのままにしておくのも可哀想なので、
俺は布団を敷いてそこに彼女を移した。

俺はシャワーを浴びながら、「やっちゃった、まずい」と深い後悔にさいなまれた。
Mちゃんのことなど、すっかり忘れていた。射精の瞬間、欲望から開放された理性が、元に戻ることがある。
俺は、一体何ということをしてしまったのか。
俺はペニスをきれいに洗った。ヌルヌルした感じがなかなか取れないように思われた。

シャワーから出て、身体を拭きながら、未だにぐったりしているSさんに「シャワーを浴びておいで」と勧めた。
彼女はのろのろと起き上がり、シャワーを浴びに行った。服をぞんざいに脱ぎ捨て、ふらふらしながら。
俺は、こうなった手前彼女に帰るようにも言えず、布団をかぶって寝ようとした。
布団に入るやいなや、俺は激しい疲労を感じ、すぐに夢うつつになった。
夢うつつのまま、彼女が裸のまま俺の隣に入ってきて、俺の腕をしっかりと抱きしめて眠りに入るのを
当たり前のことのように錯覚しながら、俺も眠りについた。

あれは夢だったのだろうかと思うことがある。ほとんど夢の中だった。
俺が眠っている間、Sさんが柔らかい身体を押し付けてきて、何度も俺に口づけをしたこと。
俺の乳首をなめたり、俺の胸に頭を載せて、心臓の鼓動に聞き入っていたこと。

明け方、息子に感じる快感で俺はうっすらと夢の世界から抜け出した。
彼女が、柔らかく俺の息子をなで回している。朝立ちもあり、息子は痛いほど反りかえっていた。
彼女は俺にほおずりをして、やがて俺の身体の上に自分の身体を乗せた。

柔らかく、暖かく湿った感じを息子に感じたと思うと、彼女は俺の上で腰を振り始めた。
彼女は口づけをしながら交わるのを好んだ。今回もキスを俺にし続けながら、段々息が荒くなっていった。

俺は快感に身を委ねた。なるようになれという捨て鉢な気持ちが、心を占めていた。
「起きた?」俺は頷いた。「私のこと、好き?」俺は頷く。
「愛している?」「ああ・・・」
「気持ちいい、気持ちいいの・・・」彼女は言いつつ、俺にしがみつきながら腰を前後に振り続ける。
昨夜出ていたはずなのに、又しても引き金に指がかかった。俺は彼女の腰を誘導し、益々早く動かすようにした。
「う、うん・・」俺はうめきながら、彼女の体内に発射した。二度目である。

二度目が終わっても、俺の息子は元気だった。今度は彼女を下に組み伏せ、抜かないで俺は動き始めた。
三度目だから時間がかかった。俺は激しく動き、彼女の蜜壺を所かまわず突きまくり、こねくり回した。
彼女はヒーヒー声を上げていた。
三度目も彼女の体内に発射した。

彼女のうちから流れ出すドロリとした俺の体液を、俺は不思議な気持ちで眺めた。
「イヤね、何を見ているの?」彼女は俺に背中を向け、ティッシュで股の間をぬぐった。

シャワーを浴びてきた彼女は、再び裸のまま俺の横に横たわった。
俺は彼女の胸を、乳首をいじる。舐める。彼女は俺にされるがままになっていた。
又しても俺の息子がむくむくと起き上がってきた。彼女は、「すごいのね」と言いつつ、俺自身を自分の中に誘導する。
彼女は充分に潤っていた。
おれはもう一度、彼女の中に体液を放出した。4回目の後の俺は、エネルギーが抜けきった後の気だるい気持ち悪さを感じていた。

未だ明け方の5時であった。
コトコトという音で俺は目を覚ました。俺は全裸だった。いつの間にか、再び眠り込んでしまったようだった。
彼女がまな板で、トマトとキュウリを切っている音だった。
お湯がちんちん湧いている。朝日がカーテンのすき間から差し込んできていた。
良い天気らしい。彼女はいそいそと朝食を作っている。

「起きた?何もないのね。あるものだけで作ったわ」
トースト、チーズ、コーヒーにトマト、キュウリ、レタスのサラダ。
小さなテーブルに、彼女はてきぱきとそれらを並べた。
同時並行で仕事を進め、でき上がる時間はほぼ同じ。流石に仕事ができる女性だ。俺は変なところで感心した。

彼女は真っ直ぐに俺を見つめてくる。俺は、視線をそらし気味になる。

「嬉しかったわ」と、彼女が言った。「そう?」と俺はあいまいに答えた。

「もう、行かなくっちゃ。授業があるんだ」
「食べてゆかないの?」俺は、トーストをコーヒーで流し込み、手早く朝食を済ませた。
「ね、合い鍵を頂戴」「残念だけど、今は手元に無いんだ」
「じゃあ、私が作るから、あなたの鍵を預かるわ」「イヤ、俺が作るよ」

彼女はここにいるつもりなのか。突っ走り過ぎではないのか。俺達は不倫の仲なんだ。

射精しすぎた疲労からか、禁断の道に踏み込み、人生を狂わせてしまったという後悔からか、俺は吐き気が止まらなかった。
第1、中出ししている。妊娠したらどうするのか。以前読んだことのある「青春の蹉跌」と同じ筋書きじゃないか・・・・

俺は主張した。「とにかく、一度お家に帰るんだ。良いね。合い鍵は用意しておくから、電話で連絡を取り合えばいい」
彼女はかぶりを振った。「イヤ」
普段、聡明で仕事のできる彼女が、どうしてこんなになってしまうのか、俺には理解できかねた。
まるで駄々っ子である。どうして俺の言うことが理解できないのか。
頭で分かっても、感情が納得しないのか。

女はわからないとつくづく思う。女房や子供を見ても、そう思う。小学生までは分かりやすい娘達だが、思春期を迎えると突然変貌を遂げる。
あんなに父親に甘えかかっていた子供が、中学高学年にもなると突然「お父さんて不潔」となる。
分からんと女房に言うと、「男と女は別人種なのよ・・・」と意味あり気だ。が、これはずっと後の話。

とにかく、俺は彼女を家に帰した。彼女が無断外泊をどうやって護摩化したのか、それは未だに分からない。
説得に時間をかけたので授業には出られず、やり切れなかった。勉強どころではなかった。

中出ししたのも恐怖だった。俺はSさんに初体験と二度目に中出ししている。が、それは幸いに命中しなかった。
彼女が出してといったので、出したのだが、それからは膣外射精に決めていた。
今回は4回連続で中出ししている。彼女が妊娠したら、俺は死のうかと思ったりした。バカは死ななきゃ直らないとはよく言ったものだ。
Mちゃんには申し訳が立たない。俺は泣きたかった。まさしく勉強どころではなかった。

Mちゃんに連絡を入れた。会いたかった。無性に。
俺は駅のホームで彼女と待ちあわせ、彼女は夜だったけれど、家の人を護摩化して出てきてくれた。
俺の姿を見つけると、にっこり笑って小走りに駆けてくる。
可愛らしかった。清潔な、清楚な感じ。それに対してドロドロに汚れた俺。
Sさんを説得しているうちに分かったことがある。
ご主人の浮気がお盛んだったのだ。夫婦仲は、冷えていた。あんなに俺と寝ると乱れるSさんだが、ご主人とのセックスは好きでないと言う。
ご主人とSさんは約束していたという。お互いに干渉しないと。それをSさんは律義に守り、ご主人にクレームを付けなかった。
だから、Sさんもご主人に干渉させないと言っていた。俺の存在はご主人も知っている。そして、深い中になっていることもご主人は知っていたのかもしれないと今では思う。

だが、進んでいる理解しあっている夫婦のように見えて、実際はそうでなかったのだろう。
Sさんは俺に「さびしかったのよ」とぽつんと言ったことがある。
その反動が俺との関係で出たのかもしれない。

夫婦間は、お互いの信頼の上に成り立つものだろうし、それは相手が絶対に浮気しないという信頼に立つものと今では思う。
俺はこの失敗で、多くのことを学ばせてもらった。

その週は、勉強にならなかった。勉強なんかできる状態ではなかった。
一週間ちょっとで、4回Mちゃんとデートした。酒も飲んだ。
Mちゃんは驚いていたが、それでも嬉しそうだった。随分俺の勉強に気兼ねして、我慢していたことを知った。
Sさんと一緒にいると、情が移ることもある。が、Mちゃんと一緒にいると
彼女を選ぼうという気持ちになる。そして、Sさんのことを考えると気が重くなった。

Mちゃんを2回抱いた。処女が開発されてゆくプロセスを、見ることができた。
はじめは、反応も見せなかった彼女だが、その内にインサートされると感じるようになってきた。
蜜坪をこねくり回されるのが好きだった。「あ、あ、あ」「アン、アン、アン」と声を上げ、俺にしがみついてくるようになった。

俺はアパートへの帰宅をわざと遅らせ気味にした。研究室に行っても、勉強どころではない。ただ、机に座るだけで、ぼんやり本の活字に目を落とすことができるだけだった。
短答式に合格した人達は、夢中になって勉強していた。論文試験が近づいていた。
研究室のメンバーは、合格者が最終合格に至れるよう助けることになっている。色々な雑用が会ったが、俺はそんな気になれなかった。
だからといって、早く帰るのは恐かった。俺はぐずぐず時間を潰した。

アパートのドアに、手紙が挟まっている。Sさんからのものだ。
丸っこい、少女じみた字だ。クルーノートでしばしば見ていたあの字。

中には合鍵のこと、会えなくて寂しいこと、その他色々書いてある。
俺の誠意を疑うようなことも書いてあったが、今となってははっきり思い出せない。
手紙には切手が張ってなかった。彼女が来て、挟んでいったのだ。
俺は手紙をくしゃくしゃに丸めた。
頭の中を、どうでもよい考えがグルグル回る。
SさんとMちゃんとのこと、俺を信じきっているMちゃん。Sさんも俺との愛を確認できたと思っている。
俺が傷つかず、何とかSさんと別れる手はないものだろうかと、頭をひねった。が、所詮それは無理だ。
アパートを引き払おうか。だが、彼女は俺の実家の場所も電話番号も知っている。
彼女は俺の履歴書の内容など先刻ご承知だ。

もしもSさんが妊娠していたらどうしよう。Sさんからの手紙に、思わせぶりなことも書いてあった。愛の実とか何とか、妊娠と取れなくもないあいまいな言葉。
俺は、氣がおかしくなりそうだった。胃もおかしかった。
何を食べても胃にもたれた。俺は身長177センチ体重70キロで、筋肉質で幾ら食べても太らない体質だった。
が、この2週間余り食べられず、俺はどんどん痩せていった。

実はこの辺りの時間、日にちの感覚がどうも思い出せない。日記もつけていなかった。
思い出したくないことを、不安を確認する作業になる、日記とは。
高一から付け続けていた日記が、この辺りでごっそり欠けている。

合鍵をSさんに渡すしかなかった。彼女は何度も電話をかけてきた。
大家さんは不機嫌になる。一々俺の部屋に電話の取り次ぎに来るのだから。俺は申し訳なさそうに大家さんに頭を下げて、電話に出るとSさんなのだ。
遂に俺は合鍵をSさんに渡した。彼女は俺の部屋に自由に出入りできるようになった。

俺はSさんを抱いたことで、彼女の要求を突っぱねるきっかけを失ったのだ。
あの場合、一回目はほとんどレイプであった。が、彼女にかかると愛の確認の行為になってしまう。
ほとんど馬鹿だとしか、俺には思えなかった。彼女は一途に俺を誤解して、感情に任せておれに迫り、遂に合鍵を手に入れたわけだ。

あの時の彼女の笑みを俺は忘れない。アパートに来てもらいたくはなかったので、彼女と別のところで待ち合わせた。
喫茶店に入り、コーヒーを飲みながらよもやま話をした。
「痩せたんじゃない?身体は大丈夫なの?」誰のせいだと思いつつも、俺は笑顔で応える。
「ああ、平気だよ。疲れが溜まっているんだと思うんだ」
「そうなの?だと良いけど。どこかでゆっくり休んでゆく?」

彼女は上体を少しくねらせた。
俺は、嫌悪感を覚えつつも「イヤ、いいんだ」
合鍵の話が出てこなければよいがという淡い期待を持ちつつも、この場から早く離れたいとも思った。
「ところでSさんの体調はどお?元気そうだけど」
彼女はほほ笑み、「私は大丈夫、でも、身体は大切にしなくっちゃね、自分だけのものじゃないんだから」
俺は青ざめた。相当な衝撃であった。ガーンという効果音の意味がわかった。

本当はこの時点では、妊娠しているかどうかなど分からない。2、3ヶ月生理がなかったら、その時調べることになるのだが、そんな知識俺にはなかった。

彼女はジュースをすすって、両肘を立てて顎を乗せ、俺を見つめた。
それからゆっくりと俺に片手を伸ばし、手のひらを俺に見せた。俺は観念した。
合鍵を渡す。彼女は両手で鍵を受け取って、大事そうにハンドバックにしまった。

喫茶店の料金は、彼女が持った。俺が持とうとしたのだが、どうしても払わせなかった。

彼女は時々アパートに来た。俺が遅く帰ってみると、部屋がきれいになっていたり、冷蔵庫に食材が入っていることがあった。
合鍵を貰ったことで、彼女は心に余裕ができたのだろう、遅くまで部屋にいて俺を困らせるようなことはなくなった。
ときに俺は彼女を抱いた。中に出してと言われても、絶対に中出しはしなかった。

俺は自分が破滅を先送りしているだけだとはっきり分かっていた。が、どうすることもできなかった。
勉強は全く身が入らなかった。研究室に行くだけでも辛かったので、俺は渋谷や歌舞伎町を夜になるまで歩き回った。
俺は腐ってきていた。

道場には辛うじて行っていた。Mちゃんがいるからだ。
道場には、外国からも稽古生が来る。カナダ出身のJという男がいた。
俺より後に入門し、身長180センチで男前だった。政府機関で働いており、
日本には期限を区切って、留学に来ていた。良い男だった。

Jは良いやつだった。稽古に熱心で、本質を捉えることができる男だった。
力を入れず、柔らかく技は使わねばならない。多くの道場生は、それが頭で分かっていても身体に現れない。
Jは本気で技を掴もうとしていたし、師範からも可愛がられていた。

そのJがMちゃんにほれたのだ。が、俺はその時それを知らなかった。
Jは良いやつだったので、おれとMちゃんの関係を邪魔しないようにしてくれていたのだと思う。

鮮烈な気迫、生き生きした生命、透き通った清潔な雰囲気、それらは数値には表わせないが、心で敏感に察知できる。
そして、それらは生き方が真っ直ぐでないと出てこないもののようだ。というよりも、かつて俺が持っていたかもしれないそれらの雰囲気が
俺から失われた。オーラが濁るというか、友人からどうしたのかと問われたりした。
Mちゃんも敏感にそれを察知したのだろう、心配していると手紙をくれたりした。

俺は濁っていた。すぐに手に入る女体がある。彼女を嫌悪しつつも、俺は彼女を突き放すことができなかった。
小遣いをくれると彼女は言う。が、俺はもらわなかった。かすかなプライドが俺を支えていたが、それが崩れるのは時間の問題だったと思う。
随分長い期間だったようにも思うし、短かったようにも思う。俺は彼女の若い燕、愛人になっていたということだ。
Mちゃんの可愛らしさが、清潔感が俺にはまぶしかった。
Sさんはぼってりした感じになってきてしまった。身体が太ったというのではない、心に脂肪がついてしまったのである。

そう、以前の楽しい日々を何度思い出したことだろうか。俺は、友達とも話すし、笑う。
が、心の中は空ろでいつも不安感に苛まれていた。
もしMでSさんと出会わなかったら、初体験の晩、あのまま電車に乗っていれば、いや初体験の後、別れていれば・・・
俺はきっと・・・と思うと涙が出てきた。情けなくて、哀しかった。
論文試験が始まった。友達も受ける。が、俺には遠い世界の事柄に思えた。

妊娠していたら・・・というのが俺の不安の大きな部分を占めていた。
だが、主婦が妊娠することがあるのは当たり前だ。幸いにしてSさんのご主人の血液型は、俺と同じA型だった。
期待して彼女に聞いてみた。「ご主人との間に赤ちゃんができる可能性もあるよね」
彼女はにっこり笑って俺に応えた。「ありえないわ。私達はここ3年セックスが無いの」

今となって思うことがある。
あのままSさんのヒモのようになって、受験を続けたらどうなっていただろうと。
事実、Sさんはご主人との離婚も口に出すようになっていた。俺と一緒に暮らしてゆけると彼女は言っていた。
そうなったらどうだったろう。だが、今ははっきり言える。絶対合格できない、と。

女の側にいて、女に養ってもらっていると段々気力が萎えてくる。連日のハードな勉強などできない。
できる人間もいるかもしれないが、俺にはできない。
事実、当時勉強量も稽古量も段違いに落ちた。激しい勉強や稽古ができなくなっていた。
だらだらした時間が流れる。中学から受験に力を入れ、高校、大学と第1希望に通ってきた俺だが、今は疲れ切った感じだった。

だが、これは本当の疲れではない。気力が充実していると、一つの疲れは別の激しい活動で癒されることがわかる。
ただの、怠け者、堕落への一歩を歩み出しただけだった。

それも今となって分かることだが。
俺は主導権を完全に彼女に握られていた。

女とは不思議なものだと思う。セックスという網にかかってしまった哀れな獲物であった俺。
Sさんは蜘蛛だ。セックスという網だけだったら何とか破って抜けられたかもしれないが、妊娠の可能性が俺を縛りつけた。

俺は体力はあったし、力ではベンチプレス90キロを挙げた。俺は頭は悪いが、目的に向かっての熱意、根性はあるかもしれない。
しかし、Sさんが上手だった。彼女は真綿で締めつけるように、俺の自由を奪っていった。俺を骨抜きにする事を通して。

彼女は巧みに俺を操った。彼女が一週間俺の部屋に来なかったことがあった。
それまでは週に2・3回は来ていたのだが。
俺はどうしたのかな、と思っていた。忙しくて来られないということだったので、Mちゃんとデートしたりすることもできた。

実は、その時彼女に生理が来ていたのだ。後になって分かった。
妊娠していなかったのだ。妊娠の可能性を彼女は最大限利用していた。妊娠していたら絶対に堕胎しない、生むと彼女は俺に言い張り、俺はその度青ざめ絶句していた。
そして、生理が来た事実を彼女は俺に隠していた・・・・

Mちゃんをアパートに呼ぶことはできなかった。Sさんと鉢合わせしたら大変だ。
渋谷で彼女と会うことにした。
デートは久し振りだった。俺は楽しかったが、彼女はどこか俺との関係にオブラートが挟まったような感じになっていた。
腕を組み、一緒に歩く。楽しく話をしたが、どこか、彼女はいつもと違っていた。
道場では変化がなかったのに・・・

話をしていると、一瞬視線が宙に舞い、今までの全てを俺に任せきっていた姿が見られなくなっていた。
彼女は、高校の卒業アルバムを持って来ていた。たまたま持っていたのだという。
見せてもらい、彼女の高校時代の姿を一緒に楽しんだ。彼女は卓球部だった。あちこちに彼女のスナップが写っていた。彼女は高校で目立つ子だったようだ。

彼女をホテルに誘った。彼女は着いて来た。これが彼女との最後のセックスになるとは、俺には予想できなかった。

あれから25年が経つ。あの時のことは、比較的はっきり覚えている。
何故か、しばしば思い出し、妻を抱くときにもあの時のイメージを重ねることがあったからだ。

彼女にも、最後になるかもしれないという予感があったのかもしれない。
というのも、Jが彼女に告白し、彼女の心が揺れ始めていたからだ。Jは良い男だったが、所詮は外人だった。
内に秘めておくということができないタイプだった。

愛撫のシーンは除く。

彼女はいわゆる上付だった。ずっと上に膣の入り口があり、尿道口によほど近かった。
俺は48歳になるまで、10人の女性と関係を持ったが(全部結婚前)彼女ほど上付きで、正常位のとき心地よかった女性を知らない。
彼女は俺を積極的に受け入れた。インサートの時はじっとしているが、俺が息子で彼女の内部をかき回し、縦横斜めと突きまくると、「アン、アン、アン」と声を上げつつ俺にしがみついた。

一度発射した俺は、次に彼女を上にした。彼女は、おずおずと動いた。上付なので、俺の息子が入っているのがよく見える。上手く彼女は動けなかった。確かに上付の子の女性上位は、俺の息子にも負担をかけることが分かった。
息子は角度が鈍角になり、快感を覚えるより痛みを覚えた。俺は正常位に切り替え、激しく動いて膣外射精に持っていった。

Sさんに合鍵を渡して、Mちゃんと交わった日までどれほど経っていたのだろう。
日記には記載が無い。論文の試験日からして、一月半ぐらいではないだろうか。

この一月半は、まことに俺にとっての激動の月日だった。そして、俺の混乱の日々も間も無く終わる。

シーンはMに行く。休憩室だ。俺はすでにMにいない。
休憩時間のクルーの会話だ。

人によってはこれをネタだと思うかもしれない。そう思われても仕方ない。

MにはIちゃんという子がいた。彼女が切りだしたらしい。
「ね、ね、この間Hさんが可愛い子と歩いていたのを見ちゃった」
そこにはSさんもいた。
「へー、Hは彼女ができたからMを辞めたのかな?」
「そうかもね、親しそうだったし、腕を組んで歩いていたのよ。うらやましいな」
Iちゃんは良い子だった。俺は彼女と比較的親しくしていて、彼女の初体験の相手も、相談していたので知っている。
彼女との連絡は後々まで続く。後に彼女は、K大の大学院生と結婚し、やがてヨーロッパで新婚生活を送ることになる。

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